事例

株式会社KADOKAWA Connected & GitHub

  • 社内の開発環境のサイロ化を解消するためクラウド環境におけるGitHub Enterpriseに統合
  • オープンソース化されているGitHub Actionsのモジュールを活用したり、依存関係を自動で更新することで開発コストを削減
  • 開発環境や開発フローの迅速な構築を実現し、生産性を向上

GitHub Enterpriseは社内に不可欠なサービス

株式会社KADOKAWA Connected(以下、KADOKAWA Connected)は、KADOKAWAグループのDX推進を担う戦略的子会社として2019年4月に設立され、手掛ける領域は多岐にわたる。日本最大級の動画サービス「ニコニコ」の大規模インフラの開発・運営を始め、書籍・雑誌等と連動したWebメディア・アプリケーションの開発・運用や、ICT基盤整備とサイバーセキュリティ、Big Data分析サービス、ハイブリッドクラウドサービスの開発・運用までも手掛ける。加えて、働き方改革支援を手掛け、その実績を活かしたDXアドバイザリーサービスを提供している。

そうした複雑性の高いサービスやインフラ開発、ネットワーク構築、Big Data活用などを実現していく背景にはGitHub Enterpriseの存在が不可欠だという。KCS部 CloudNative課 福地 晃大氏は、「弊社の設立当時は、標準化された開発プラットフォームがない状態でした。以前からKADOKAWAグループ内ではGitHub Enterpriseのオンプレミス版が活用されていましたが、それらは組織ごとに運用されていたため、グループ共通サービスの開発においてはグループ内外の複数の開発者がコラボレーションするための要件を満たせないといった問題が生じることもありました」と打ち明ける。KADOKAWAグループは、出版、映像、ゲーム、Webサービス、教育、MD、コトビジネス、インバウンド関連などの幅広い事業を展開する総合エンターテインメント企業で組織の規模も大きい。そのため、内部のみならず外部の開発者など様々なコンテキストを持った人たちが開発に参加する。必然的にガバナンスをしっかり維持できる環境が求められるとともに、オープンソースの開発体験をグループ内でのソフトウェア開発に適用する“インナーソース”の考え方を取り入れ、社内のシェアリングエコノミーの活性化を目指す意味でも、グループ標準の開発環境が必要になっていたという。「そのためのソリューションとして弊社はGitHub Enterprise のクラウド版を採用し、グループ全体を視野とした開発プラットフォームサービスとして活用することにしました」と振り返る。

既存のIDEをGitHub Codespacesに置き換え

KADOKAWA Connectedは、GitHub Enterpriseのメリットを最大限に発揮できる機能を積極的に取り入れている。「GitHub Codespaces」もその1つだ。KCS部 CloudNative課 岡本 尚文 氏は、「クラウド上での開発環境を標準化するにあたり、最新機能であるGitHub Codespacesを2021年10月末から使い始めました。Codespacesはクラウドでコンテナとしてホストされたカスタマイズ可能な開発環境を数分で提供し、Visual Studio Codeからの接続を可能とする。短期間で開発環境を構築できるため、新しいチームメンバーが入ってきてもすぐに開発作業に取り組めるという点から、オンボーディングのコストを下げる効果も期待できると考えました」と語る。

また、「GitHub Actions」も導入。各チームが個別に管理してきたCI/CD環境の統一化を図っている。さらに「GitHub Packages」も採用し、Dockerイメージの一元的な管理に活用している

GitHub Enterprise を中心に開発環境をクラウドに集約

GitHub Enterpriseを中心に開発環境のクラウド化を進めた効果は次のようなものがあるという。

1つ目は、開発環境のサイロ化の解消。これまでは、GitHub TeamプランやGitHub Enterpriseオンプレミス版など、チームごとに異なるGitHub のプランを利用していたため、開発環境が複数の存在、チームを超えた連携も難しかったが、現在はGitHub Enterpriseクラウド版への移行が進み解消に向かっている。また、新規の開発をどこで行うかについて悩むことはなくなったという。福地氏は、「self-service organization transfersという機能によって他のGitHub Organizationの移行は簡単に行えました。また、新基盤の開発を中心にエンタープライズアカウントへの参加者は増えており、グループ内外の開発者を含むチーム間でのシームレスな開発が可能になりました」と評価する。

2つ目は、開発コストの削減。GitHub Actionsを導入することで、今まで管理していたCIサービス用のサーバが不要になり、開発にかかる運用コストが下がったという。また、GitHub Dependabotの活用により、リポジトリ内でのソフトウェア依存関係を自動的に更新することで、定期的にアップデートする作業もほぼ削減できた。岡本氏は「今まで、開発チームの裁量に任せていた依存関係の更新が自動化されることにより、誰でも一定レベル以上の脆弱性対策が実現しました」と述べる。また、GitHub ActionsのマーケットプレイスにはActionsが数多く公開されており、すぐに活用できるものも多い。開発が重複する“車輪の再発明”を防ぐことでコスト抑制も可能になったという。

3つ目は、開発フローの容易な構築。GitHub ActionsとGitHub Packagesが連携することで コンテナレジストリに対する認証に関するワークフローの記述が簡単になるなど、GitHub のサービス間の連携により開発フローの構築がシンプルになった。岡本氏は、「以前は個別にサービスを使用していたことで、全て自前で開発ワークフローを作っていたケースが多かったのですが、現在はそれが自動的に連携されるようになったので、負担が大きく軽減しました」と評価する。

4つ目は、開発環境の迅速な構築。例えば、開発用端末を新しい機種にリプレースする際、以前は所属するチームごとのマシン環境のセットアップを行なっていたが、GitHub Codespacesの導入によってブラウザだけで開発を再開できるようになった。「これまではプロジェクトに合ったOSを選び、社内Wikiを見て必要なツールをインストールしたりアップデートしたりする作業に数日かけていましたが、現在はわずか5分程度でセットアップを完了させることも可能です。これからはこうした生産性を高める使い方が増えると思います」(岡本氏)。

また、GitHub Packagesに上げたコンテナイメージを参照するためには認証情報が必要になるが、GitHub Codespacesの環境変数には実行者のトークンが実行時に定義されているため開発者が意識することなくGitHub Codespaces上での開発とGitHub Packagesを連携させることができる。岡本氏は、「GitHub Enterpriseが提供している機能群と容易に連携できることで、開発者体験を向上させることが出来たと考えています」と分析する。

今後は、社内におけるGitHub CodespacesやGitHub Actionsの認知度を高め、活用をさらに促していくという。福地氏は「VPNレスでのアクセスやローカルマシンに依存せず、クラウド環境で開発が行えるGitHub Enterpriseは、KADOKAWAグループとして推進しているABW(Activity Based Working)や開発者体験の向上にとてもマッチしていると感じます。やりたいことは山積しているため、これからもギットハブ・ジャパンのサポートを受けながら活用促進に努めていきます」と語る。

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    ITサービス

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